1904-1987
共箱入 with a signed original wooden box
6.4×6.3×8.0(H)cm ※火屋含む(include silver lid)
銀火屋 加藤宗厳造 a silver lid made by Kato Sogon(1899-1995)
白磁という無機質な冷たい印象を受ける素材ながら、手仕事のあたたかみを感じる作品です。マット感のある独特の光沢感をもった肌もその理由の一つでしょう。小ぶりで品よく空間を飾ってくれます。金象嵌の入った火屋も上等で、金工家の加藤宗厳の作になっています。
浅見隆三は京焼の名家・浅見五郎介の三代の次男として生まれました。京都市立美術工芸学校図案科を卒業の後、関西美術院で西洋画を学びました。やきものは祖父の二代浅見五郎介に習い、昭和4年の第10回帝展に『三葉紋花瓶』で初入選しました。戦後には象嵌技法をもちいた作品を造りましたが、晩年にはこの作品のようなマット感のある白磁作品を制作しました。 |